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坐禅は、初めてですか?小牧市・祥雲寺の「坐禅会」は、誰でも、手ぶらで、参加できます

毎日、スマートフォンの通知が鳴り、仕事や家庭のことで、頭の中はいつも、たくさんの思考でいっぱい。 「ああ、少しでいいから、心を空っぽにして、静かな時間を過ごしたい…」

ふと、そう感じることはありませんか。

「坐禅」と聞くと、何か、とても難しくて、厳しい修行のように思えるかもしれません。 しかし、その本質は、とてもシンプル。「姿勢を調え、呼吸を調え、心を調える」という、誰にでもできる、自分自身と向き合うための、穏やかな時間です。

愛知県小牧市の祥雲寺で開かれている坐禅会は、経験や知識、信仰を一切問いません。 「少し、坐ってみたい」 そのお気持ちさえあれば、どなたでも、いつでも、ご参加いただけます。 今回は、初めて坐禅会に参加される方が抱く、様々な疑問やご心配に、一つひとつ、お答えしていきます。

よくあるご心配に、お答えします

問:「全くの初心者で、作法も何も分かりませんが、大丈夫ですか?」

**答:**もちろんです。心から歓迎いたします。祥雲寺の坐禅会に参加される方のほとんどが、坐禅は初めて、という方ばかりです。 坐禅堂への入り方から、坐り方の基本、呼吸の仕方まで、住職が、その都度、一から丁寧に、分かりやすくご説明いたしますので、何も知らなくても、全く心配はいりません。

問:「足がしびれたり、痛くなったりしませんか?」

**答:**ご安心ください。坐禅は、決して、我慢大会ではありません。 お寺には、坐禅用の座布団(坐蒲)や、足の負担を和らげるための小さな椅子もご用意しております。無理にあぐらを組む必要はなく、ご自身が、一番安定して、楽に坐れる姿勢を見つけることが、何よりも大切です。 また、途中で足が痛くなった場合は、遠慮なく、楽な姿勢に変えていただいて結構です。

問:「服装や、持ち物について、何か決まりはありますか?」

**答:**特に、ご準備いただくものはありません。手ぶらで、お越しください。 服装も、体を締め付けない、ゆったりとした、楽な服装であれば、普段着で結構です。(ジャージやスウェットなどでも、もちろん構いません)

問:「檀家でなくても、参加できますか?宗教なども関係ありますか?」

**答:**もちろないことです。祥雲寺の坐禅会は、地域に開かれた会ですので、檀家様であるかどうか、あるいは、特定の宗教を信仰しているかどうかは、一切問いません。 「心を静かにしたい」「自分を見つめ直したい」「日本の文化に触れてみたい」 どのような動機であれ、そのお気持ちを尊重いたします。どうぞ、お気軽にご参加ください。

坐禅会では、どんな時間を過ごすの?

祥雲寺の坐禅会は、皆様の心に、無理な負担がかからないよう、短い時間で構成されています。 静かな坐禅堂に入り、住職からの簡単な説明の後、まずは20分ほど、静かに坐ります。途中、堂内をゆっくりと歩く「経行(きんひん)」という、歩く瞑想の時間も挟みますので、固まった体をほぐすことができます。 坐禅が終わった後には、温かいお茶を飲みながら、住職や、他の参加者の方々と、少しお話しをする時間もございます。もちろん、坐禅だけで、すぐにお帰りいただいても構いません。

「無」にならなくても、大丈夫

「坐禅中は、無にならなければいけない」と思っている方が、大勢いらっしゃいます。 しかし、いきなり「無」になる、というのは、ほとんど不可能です。様々な考え(雑念)が、次から次へと浮かんでは消えていく。それが、当たり前です。

坐禅で大切なのは、その雑念を、無理に消そうとすることではありません。 「ああ、今、自分は、昨日の仕事のことを考えているな」 「お腹が空いたな、と考えているな」 と、**浮かんでくる考えに、ただ、気づくこと。**そして、それに深入りせず、そっと、自分の呼吸に、意識を戻してあげること。 その繰り返しが、心を穏やかにし、自分を客観的に見つめる訓練となるのです。

おわりに

坐禅は、現代社会を生きる私たちにとって、心のバランスを取り戻すための、素晴らしい道具です。 祥雲寺は、その入り口として、誰にとっても、安全で、安心できる場所でありたいと願っています。

何も、ご準備は要りません。 日々の生活に、少し疲れたな、と感じたら。 どうぞ、そのお体一つで、ふらっと、祥雲寺の門をくぐってみてください。 静かな時間の中で、一緒に、心を調えてまいりましょう。